【回答】英会話はポイントを押さえた学習方法が不可欠
英語の学習は楽しく、耳(リスニング)と口(スピーキング)を中心に。そして毎日やることが英語が話せるようになる早道です。
みなさんの中には、すでにマジメに毎日英語学習を続けてる人がいらっしゃると思います。どうしても話せるようになりたい気持ちがあれば、苦しくても続けることができるかもしれません。
しかしその日にちが長くなり、一向に上達の兆しが見えないと不安になりますよね。
「このままずっと話せないんじゃ…」
どれくらい続ければ話せるようになるのか。それはなかなか答えるのが難しい質問です。なぜなら、大切なのは英語学習の中身と集中力だからです。英語学習の習慣化は、英語を話せるようになるための条件の一つに過ぎません。
受験英語の経験者であればわかると思いますが、毎日の勉強は必ずしもコミュニケーションができる英語の習得には結びつかないのが現実なのです。だからこそ、英語を上達させるにはいくつかのポイントをしっかり押さえている必要があります。
6つの英語学習チェックポイントを確認しよう!
あなたの英語学習は話せるようになるポイントを踏まえているでしょうか。優先順位が高い順にリストアップしてみました。
話せるようになるための英語学習チェックポイント
✔ 英語を口に出していますか?(シャドウイングを取り入れてますか?)
✔ 英会話を英語学習に取り入れてますか?自分から積極的に話していますか?
✔ 自分の考えや気持ちを英語で表現(アウトプット)していますか?
✔ 文法など英語の間違いを気にし過ぎていないですか?
✔ テストやTOEIC試験で高い点数を取ることに執着していませんか?
✔ 英語学習を楽しんでますか?
英語学習で最も大事なのは「コミュニケーションを意識した学習」であることです。インプットに偏っていたり、頭だけで学習が完結していたり。試験英語と同じやり方で英語学習をしていたら絶対に英語を話せるようにはなりませんよ!
それでは上記のチェックポイントを一つずつ掘り下げていきましょう。
Point 1)英語を口に出していますか?
これは「英語を話す」とは異なります。意味がわからなくてもいいので、英語という「音」を口から発しているかということです。目的としては、まず外国人がどんな風に英語を話すのか、口の筋肉を英語向けに矯正する作業です。そして同時に日本語と全く違うイントネーションやリズムを身に付ける。まず大事なのは「英語の音を口から出す感覚」を身に付けることなのです。
それにはネイティブの英語をマネする「シャドウイング」がベストの練習方法です。
英語を口に出すことは、英語を聞けるようになるリスニング力に直結してきます。意味もわからずネイティブのマネ(シャドウイング)をすることの意義は、英語の音を集中して聞くことにあります。口に出さない英語は、洋楽を聞いてるのと同じで右から左へ抜けて頭に何も残りません。マネるために、自然に耳を研ぎ澄ますようになるのです。
Point 2)英会話を英語学習に取り入れてますか?
外国人と実際に英語を話す。これは本当に大事な経験で、英語が人と人が理解し合うための「言語」であることをリアルに感じられる機会が英会話なのです。テレビなどで外国人が英語を話しているのを受け身で聞いてるのとは全く違う世界がそこにあります。流暢である必要は全くありません。単語しか言えなくても、英語を理解してくれる話し相手がいればそれは「英会話」です。
外国人と会話する機会を得るのに一番簡単で、最安コストなのはオンライン英会話です。始めの2回なら無料体験レッスンとして無料で受けることもできますし、それを複数のオンライン英会話スクールで受ければ一週間は連続無料でレッスンを受けることも可能です。
また、レッスンでは講師が一方的に話すのではなく、自分からもどんどん話さなければ意味がありません。つまり、「会話に参加している」ことが英会話であり、話を聞くだけのように一方的な受け身のままでは「会話」になっていないからです。
Point 3)自分の考えや気持ちを英語で表現(アウトプット)していますか?
英語で話すとは「英語で自分の考えや気持ちを表現する」ことに他なりません。英会話の上達はこれを繰り返しやることが最も効果的なのです。教科書の英文や辞書に載ってるものは、自分の魂が入ったメッセージではなく、単なるサンプルに過ぎません。
自分の意思を反映した英文を口に出しているかどうかはコミュニケーションの観点で非常に重要になります。
Point 4)文法など英語の間違いを気にし過ぎていないですか?
試験英語との最大の違いがココ。間違った英語は点数が下がるネガティブな要素と捉えがちですが、英会話には点数などありません。相手に伝わるかどうか、相手の言ってることを理解するかどうかの世界です。つまり、意味が伝われば細かい英語の間違いなんてどうでもいいのです。
間違うことを恐れていては、口から英語が出てきませんし、そもそも会話に集中できず楽しめなくなります。
Point 5)テストやTOEIC試験で高い点数を取ることに執着していませんか?
Point 4)と繋がって来るところですが「点数が高い=英語ができる」というわけではありません。点数だけにこだわった学習をしていると間違った英語を話すことに抵抗を感じ、口から英語が出て来なくなります。TOEICの点数が低くても英会話ができる人はたくさんいますし、点数を気にしない人は英語を使う上で何が重要なのかちゃんと理解しているのではないでしょうか。
逆にTOEICの点数が高くても話せないのは、英語がコミュニケーションツールであることを無視した英語学習の弊害です。頭でわかっていても口から英語が出て来ない。相手がいると緊張して言ってることがわからなくなる。それはTOEICには生身の相手がいるスピーキングテストがないのですから当たり前ですね。TOEICの点数と英会話のうまさは比例しないのです。
ここは受験英語が蔓延している日本人が陥りやすい、大きく深い落とし穴です。
Point 6)英語学習を楽しんでますか?
もちろん楽しいことばかりではありません。言いたいことが言えない、英語が耳に聞こえてこないなど様々なストレスと隣り合わせなのが英語学習です。でも英会話をやっていると、英語が通じることの楽しさや便利さも感じられ、それが大きなモチベーションとなります。たくさんのマイナス要素があるけど、プラスの要素が大きいのが英語学習です。
子どもが2〜3ヶ月で話せるようにならないように、言語の習得はある程度の時間が必要です。毎日ジョギングを始めてもすぐに体が追いついていかないように、人間の能力はそう簡単に向上させられないものです。だからこそ楽しまないと大人の英語学習は息切れして続かないのです。そして途中で止めるとあっという間に言語スキルは大きく下がります。書いてて気が付きましたが、ジョギングも習慣を止めると、あっという間に走れなくなりますね…(泣)
外国人とのコミュニケーションは、未知との遭遇。不安はありながらも、少しずつ慣れていくと楽しく感じられるものです。その楽しさを噛みしめながら日々の練習に打ち込む。そのバランスをうまく保ちながら長く続けるのが、英語習得の大きなポイントなのです。もし今やってる方法が楽しくなければ、やり方を替えてみたりバリエーションを持たせていろいろな勉強法を取り入れましょう。
さいごに
あなたの英語学習に足りない部分がうまく見つかったでしょうか?
やり方は一つではありませんし、さまざまな英語学習方法が見つかる今なら、自分に合いそうなものを見繕って片っ端から試してみるのも手です。正しいか正しくないかは、あなたのやる気を起こさせるものかどうかで決めれば問題ないのです。
ただ何をやろうと、実際に自分の口から声を出して人間とコミュニケーションする以外に英語を話せるようになる手段はありません。
英会話の上達はプレゼン能力の向上と同様に、場数を踏むしかありません。経験的に「コミュニケーションスキル」は言語を問わずそういうものだと私は考えています。
長期間やってる英語学習が今ひとつの場合、上記のチェックポイントに合った別のやり方を取り入れて、試行錯誤するのをオススメします。もちろん短期間では何の成果もわからないので、3ヶ月経ってどうか、半年でどうかなど期間を区切って自分のやり方を再評価することが必要です。
一日も早く、上達を体感できる英語学習が見つかりますように!