英語学習にまつわる迷信や都市伝説の数々
世の中には、根拠もなく信じられている迷信や都市伝説がありますね。「酢を飲むと体が柔らかくなるとか」「黒猫が横切ると不吉な事が起こる」とか、本当かウソかわからないけど、とにかく多くの人が共通して知っている概念です。
そしてそれは英語学習にもあてはまるモノもいろいろ見受けられます。
多くの人が英語を習得する方法を勉強ができる人や英語ができる人から聞いているかと思います。しかし人によって英語学習の環境が異なったり、得意な部分も苦手な部分も異なるため、一般的に英語学習方法は人によって違うのが当たり前で、全員に当てはまる必勝法はありません。
そういった迷信的な言い伝えがなぜ信じられているのか。なぜそれがウソなのかを英語習得者の目から分析してみました。
その1)日本にいたら英語を話せるようにならない
私は実際に何人も日本にいながらも流暢な英語を話せる人に出会っています。しかしその勉強方法は教えてもらう機会がなく、本当に可能かどうか疑問なことでした。
しかし私自身がオンライン英会話で日本にいながら英語を習得した経験から、これは間違いなくダウトです。昔は「英語を話す機会」を作れる人というのは日本では特殊で、その環境を作れた方で、自分にとって適した英語学習を見つけられた方だけが日本で英語を身に付けられる人だったのです。
あまりにその人数が限られているため、ほとんどの人は日本にいたら英語が話せるようにならないと思うのはある意味当然でしょう。
しかし、今の私たちにはオンライン英会話があります。英語を話す機会は容易に得られるのです。あと必要なことは自分にとって弱点を克服したり、継続的にモチベーションを維持すると言った「英語学習のノウハウ」です。比較的簡単に英語を習得できる環境は手に入れられますが、うまく活かせない人はやはり英語を話せるようにはならないでしょう。
「聞き流すだけで英語を話せるようになる」ことが信じられている限り、まだまだ英語を習得できる人は限定されてしまうかもしれません。
その2)留学すれば英語を話せるようになる
海外の大学への留学は、まさに「留学すれば英語話せるようになる」例でしょう。英語ができないと大学で授業が全くわかりませんし、クラスメイトとの交流もできません。目的意識が必然的に強くなる留学生は、ほぼ間違いいなく英語を習得できるでしょう。
もちろん、ドロップアウトしない限りです。中には日本人同士にしか心を開かなかったり自ら英会話の機会を持たず、何年も留年して進学できず、卒業できない人も当然います。外国の学校は入学は容易ですが、卒業は難しいと言われてるのはよくご存じかと思います。
一方、私のような英語の習得を目的とした留学、いわゆる語学留学は英語を話せるようにならない典型的なパターンです。日本人とつるんでしまったり、英語よりも旅行や別の目的を重視するようになったり、誘惑は枚挙にいとまがありません。
私が語学留学していた時、同じ教室で受けていた日本人は長く語学学校に通ってるにもかかわらず全然進歩がないと嘆いていました。
留学は「強制的に英語を話さなくてはいけない環境を得る」ための単なる手段です。留学しても英語を自分からどんどん使わない限り、英語を身に付けられることはないのです。その環境から逃げ回って英語を話さなければ、日本にいるのと何ら変わりませんので…。
留学で英語を身に付けられる確率が上がるのは、環境が英語を強いる部分が日本よりダントツにあるからです。しかし自分の意思で話す機会を増やさない限り、話せるようになることはありません。
その3)外国に住めば英語を話せるようになる
だいぶ昔の話で恐縮ですが、私が小学校低学年くらいだった頃、いとこがカナダに引っ越すことになり、家族で向こうへ行っていたことがありました。その後3年くらいしてから帰国して会ったとき、いとこたちは英語ペラペラで叔父さんと叔母さんは全くしゃべれない。特に叔父さんは仕事でカナダに行ってたはずなのにからっきしダメなようでした。
当時は何とも思わなかったのですが、これも留学しても英語を話せないのと同様に、英語が必要な環境でも利用する機会がなければ英語は身に付かないということです。
そして人のことは言えず、私も1年留学してアメリカに住んでいたワケですが、ほとんど仕事ばかりして語学学校での勉強だけに任せていたところ、結局は身に付けることができませんでした。学校に通っててもダメなんて、恥ずかしくて人に話せないので、対外的には今英語が話せることは留学で話せるようになったことにしてる私です。。
その4)英語は年を取ると身に付けられない
これは以前の記事でもテーマにしましたが、完全にダウトですね。「少年老い易く学成り難し」と言うことわざがありますが、確かに年を取ると学ぶ機会がどんどんなくなっていきます。特に社会人になると仕事が生活の大部分となり、英語を勉強するのにまとまった時間を取ることはほとんど不可能に近いです。
しかし、スマホの普及とオンライン英会話は今までのその“迷信”を覆します。自分の好きなとき、好きな場所で英語を勉強できるようになりました。優良なアプリの普及、そしてオンライン英会話の出現のおかげです。15〜30分のスキマ時間を活きた時間に変えることができるのです。
その5)英語はお金をかけないと習得できない
これも以前の記事でもテーマにしましたが、完全にダウトですね。これがまかり通るのは日本では大きな英語ビジネス産業があるからです。
聞き流すだけで英語を習得できるといった英語教材や、英会話スクールはあたかも当たり前のように大金を要求し「お金をかければ英語を習得できる」雰囲気を醸し出しますが、コスパが悪すぎる上に身に付けられないリスクも相当高いです。
英語学習は受験勉強とは全く違います。学習塾のようにお金をかければ上達するわけではないのです。
お金をかければ習得できる感覚は、英語ビジネスの人たちから与えられた間違った観念です。これは全くのデタラメですので、絶対改めてください。
参考
– 断言します。英語の習得はお金に頼ったら負け!
– あなたが英語ビジネスでカモられないために知っておいて欲しいこと
さいごに
英語にまつわる迷信、都市伝説は、多くのみなさんが聞き覚えのあるものばかりではないでしょうか。しかしテクノロジーがパラダイムシフトを起こし、英語は誰でも安価で身に付けられる条件が揃いました。日本にいて、安価で、そして年齢関係なく英語は習得できる。そのヒントがこのサイトに惜しみなく詰められています。
こういった迷信に捕らわれず、私が身に付けた習得方法をぜひマネしてみてください。時間はかかりますが、かかるのが当たり前で、かからない学習方法はむしろ眉唾だと思った方がよいでしょう。
以下の引用と自分の経験を照らし合わせても、それは紛れもない事実です。
以前外資系会社の面接で、こんなやりとりがありました。
「あなた、1年の語学留学で英語話せるようになったの? 私はアメリカの大学で勉強して、英語話せるまで3年かかったわよ」
もちろん「英語を話せる」という基準をどこにおくかによっても変わってくるのですが、英語はそう簡単に習得できないということを如実に語ってる会話でした。
出典:英会話に臆病すぎる日本人が英語を話せるようになるためには?
英語は簡単に身に付けられないですが、楽しみながら着実に上達して身に付けられるものでもあります。ちょっとやってダメだからって諦めたり、むやみに高額な英語教材に頼ったり、リアル英語教室に通っちゃダメですよ!