トラヴァースイングリッシュ 日本語版

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英会話最初の一歩 英語学習コラム

私たちは「やらされてる」英語とどう向かい合い、真の実力を付けていくべきか?

どう向き合うか?

英語は強迫観念で「やらされている」

「英語をやらなきゃ」

潜在的にも顕在的にもそう思ってる日本人は多いと思います。日本には「英語はやった方がいい」というムードがあり、英語ができると一目置かれる。国からは英語教育の低年齢化が検討しはじめられ、小さい頃から子どもは親から「英語をもっとやりなさい」と言われる。

このブログも「英語は絶対必要、やろうよ!」を謳ったものになっています。

ふと冷静になって考えてみると、英語学習の同調圧力は結構押しつけがましいですよね。英語がそんなに必要と感じなくても、英語をやらせようとする雰囲気。

ただ、そうでもしないと日本人は英語をやろうとしないのが現状なんですよね。大学受験が終わればほとんどの学習意欲が減衰するように、英語に対する学習意欲も減衰し、社会人になってからはTOEIC受験が終わってしまえば、ほとんど触れることのない方も多いのです。

英語をやる気にならない、あんまりやりたくない気持ちになるのはナゼなのか?

高校3年生の6割が英語キライと言う結果からもわかるように、英語を“強制的に”やらされている状態が、むしろ英語キライを助長してるのではないでしょうか。日本は受け身の教育がほとんどで、英語を話す機会もなく一方的に英語の授業を聞くだけというのも、学ぶ面白さを見つけられない大きな理由だと感じます。

おまけに、日本人は英語を長くやらされてる割に身に付いていないと言う状態なのですから、やる気がなくなるのも当然ですよね。

参考 高校3年生の約6割が英語キライ!英語が楽しくなる、英語学習のあるべき姿とは?

日本社会で英語が必要になっていない現実

そもそも日本は英語の必要性を感じる社会になっていないのではないでしょうか。当たり前ですが、何事も必要性が高くなってこそ学ぶモチベーションに繋がります。特に社会人になると、ただでさえやることがたくさんあるのです。必要性の低い英語などやってる余裕はなくなります。

結局のところ日本人が英語を身に付けるためには「将来【必ず】英語が必要になる」というニンジンをぶら下げなければならないというのが私の意見です。

すなわち受験英語やTOEICに頼らず、いかに日本で英語を必要とする社会を作れるかが、日本人の英語能力向上のキーになるのではないかと感じています。

英語は本気にならないと身に付きません。なぜならいろいろとメンドクサイからです。ほぼ毎日やる習慣が必要ですし、声に出したり、会話の練習として英語を話せる人と(必要がなくても)話をしなければなりません。やりたくないと思う方が自然です。

英語は途中で止めるとそこで能力は下がる一方です。必要がないものは、言葉であれ何であれ無理矢理やってもスキルもモチベーションも維持できないのです。英語をマスターするには英語とずっと付き合っていく覚悟だったり、ずっと英語が必要と感じられる環境を構築することが必要なのです。

日本企業に外国人雇用率制度を導入したら?

将来は誰もが働く必要が出てきますが、それに伴って英語も必要になるというシナリオは英語を学ぶ大きな動機付けになるのではないでしょうか。

たとえば、楽天が英語を社内公用語にしたように、会社内での英語利用を義務づける。

若しくは、国が必ず外国人を雇わなければ行けない制度を作る。障害者雇用率制度のように、一定以上の社員がいる企業は、外国人を雇う必要がでる「外国人雇用率制度」みたいなものを作るのです(ただ、英語が公用語である必要がありますね)。

楽天が英語を公用語にしたことで多くの反発があったように、国がこういうことを決めれば必ず反発があるでしょう。しかし国が本気で英語を身に付けさせたいなら、これくらいの「英語が必要な社会」を作るべきです。大学卒業で終わる受験英語ではバランスの悪い英語能力しか身に付けられないし、大学や大学院を卒業したら、ほとんどの人が英語も卒業してしまいます。

つい最近、安倍晋三首相は英語を準公用語と位置付ける考えはないと語ったそうですが、現状の日本では英語はその程度の位置づけというところでしょう。

参考 時事ドットコム:英語「準公用語とせず」=安倍首相

日本人は英語とどう向かい合うべきか

今のところは、自分で英語の必要性を高めなければ、英語をやる気にはなりません。もちろんやらない選択肢があるのは悪いことではありませんし、日本人のほとんどが英語ができてしまうと英語が話せる私のメリットも失われてしまいます(笑)

それにしても、周りに英語が話せない人がほとんどだったり、英語を話す機会や必要性が全くない状況は、なんか少子化社会の問題に似てるなぁと思います。

国は子どもを生んで欲しいのに、社会は生む機会や必要性が低く、子どものいる親に優しい社会からはほど遠い。
国は英語を学んで欲しいのに、社会は英語の必要性が低く、英語ができる人に優しい社会にもなっていない(多くは外資系企業頼り)。

どちらも社会が悪いと一方的に責められませんが、状況としては近いのかなという印象です。

ただ、それでも私は誰もが英語を身に付けられるよう、自分で必要性を見つけ、高めるべきだと思います。

例えばあなたが今やっている仕事、他の誰でもできるようになったら、どう他の人と差別化しますか?もし外資系の会社があなたの会社を買収したとしたら?

何が起こるかわからない行き先不透明な時代です。英語をできないことがリスクになる瞬間が来るかもしれません。たとえそうなったとしても時既に遅し。英語など言語は必要になってから学んでも習得までに時間がかかります。スキルは一日にしてならず、です。

日本だけで役に立つよりも、世界で役に立つ人になりたい。そういった英語の必要性を高めるマインドセットが日本人にもっと必要なのだと思います。

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