「英語学習のモチベーションを維持する具体的な方法」シリーズの第3弾、楽しさの追求編です。
「英語学習のモチベーションを維持する具体的な方法」シリーズ
– 第1弾【目的の明確化】「なぜ英語を話せるようになりたいか」を常に&明確に意識する。
– 第2弾【行動の習慣化】短い時間でも毎日やる。習慣化する。
– 第3弾【楽しさの追求】常に楽しく英語に接していく。単語の丸暗記とか苦行はやらない。
苦行を強いる英語学習
英語学習関係のサイトを見てると、英語をマスターするためには結構ハードな要求をされますよね。
「まず英単語帳 DUO 3.0 を丸暗記するくらいやれ!」
「TOEIC必須単語1,000コをまず暗記せよ!」
無理です。私は暗記苦手だし、キライです。10分かけて覚えても10秒で(次の単語を覚えようとしたとたん)忘れますから。
だから英語って挫折しやすいんですよね。なぜいきなり苦行を課されるのでしょうか。
もちろん最後には覚えなければ身についたことになりません。結果は同じでもプロセスはもっと優しくてもいいんじゃない?って思います。
敷居が低く導入しやすいスピードラーニング
ところで「スピードラーニング」ってご存じでしょうか。「聞き流すだけで英語が身につく」というキャッチコピーで、テレビCMでしょっちゅう見かけます。
効果があるかどうかはおいといて、私はあれを買う人の気持ち、よくわかります。この教材は英語学習者の洗礼なる苦行が一切なく、英語を始めようと思っている方が導入しやすいんでしょう。
だって、聞き流してさえいればいいんですからね!ダイエットと同じで、英語習得だってラクラクやりたいもん。
英語は聞き流してるだけじゃ聞けない、話せない
スピードラーニングを否定するわけではありませんが、適当に聞き流しただけで身に付けられるほど英会話は甘くはないです。英語学習の導入にはいいと思いますけどね。そもそもリアルな人と話してないんだから、会話力が身につくとはなかなか考えにくいです(使ったことないので完全な否定はできませんが)。
英語って、ある程度のスキルがないと耳で単語を拾うことは不可能なんです。つまり、集中して聞かなければ何を言ってるのか右から左へ流れて行ってしまいます。自分が知っている言葉じゃないと耳は英語を言語と認識せずに、単なる「音」として流れてしまうのです。
そして、英会話は口から言葉を出して話すものですから、英語を聞き流してるだけでは話せるようになりません。英語って音だけでなく、話すリズムやイントネーションも大事なんですよね。日本語のように抑揚や強弱のない一本調子な話し方で英語を話しても、外国人(日本人以外)にはなかなか通じないのです。
英語学習はマネすることから始めてみよう
とはいえ、今までほとんどの人は英語を視覚だけで学習してます。だから耳で勉強することは非常に有効だと思います。ただ、やり方としては聞き流すのではなく、ひたすら「マネをする」、専門用語でいうと「シャドウイング」をやるべきです。
ただし目的は聞き取りじゃなく、「本物の英語に慣れる」だけので、必ずしも英文の意味はわからなくてOK。
ただ真似るだけ。暗記する必要もない、頭をひねる必要もない。しかも、擬似的ながら「英語を話してる私、カッコイイ!」を体感できるわけです(実は結構これが大事だったりします)。これなら長く続けられるハズ。
ただしこれ、素材選びがかなり重要です。いきなり高速の英文を真似るなんてできません。特にニュース系はとても追いつけないスピードでどんどん英語が降ってきます。追いつけません。もちろん待ってもくれません。
iPhoneだとPodcastの速度調整ができるので、より素材の幅が広がりますが、基本的に自分がやってみて追いつけそうな速度のネットラジオや学習教材が必要となります。具体的なシャドウイングの方法やマネマネ用素材の紹介はまた別の機会に。
一度で二度おいしい「シャドウイング」英語学習
シャドウイングの良さは、耳と口を一緒に鍛えられるところです。集中して聞かないとマネは難しいので、耳が研ぎ澄まされます。そして声に出すことで英語の発音はもちろん、イントネーションやリズムを体得することができます。
視覚ではなく聴覚重視、発声して口の英語筋肉を鍛えられる、一回で二度美味しい英語学習方法なんです。
英会話は「言いたいこと」から始めるのがベスト
英会話に関して言えば、世の中の英語学習用の英文は、自分が言いたいことを含んでるものがないんですよね。
例えばですが、こんな英文があったとします。
「私は今朝、トーストとハムエッグを食べてきました」
私はゴハン党なんで、朝は納豆とご飯と味噌汁だからそんな英語を話すことはまずありません。自分が言わない英文を学習するのは退屈なんです。あくまでこれはわかりやすく作った例ですが、自分の意見など言いたいことを言うのが英会話ですから、学習もそこから始めるのがいいと考えます。
提案としてはまず最初は「自己紹介を極める」に専念してはどうでしょう。
例えば、「私はラーメンが好きです」と英語にするのは簡単ですよね。
そこから、
「豚骨スープの方がしょうゆ味より好き」
「麺は太麺に限る」
「お気に入りのラーメンは、環七沿いにある家系ラーメンです」
と掘り下げてみます。どうです、全部英語で言えますか?しかも、ラーメンに詳しくない外国人相手にです。
軽く外国人との会話のシミュレートをしてみると、こんな感じの質問が来そうです。
「ラーメンって何種類の味があるの?」
「日本人はなんでラーメンが好きなの?」
「ラーメン屋って近所にどれくらいあるの?」
「ラーメン屋って儲かる?」
ラーメンが好きな人なら、これを一生懸命英語で考え、相手に伝えようとするはずです。
もちろん最初からうまくはいかないかもしれませんが、「相手にこれを伝えたい」という気持ちこそが英会話上達の大きなモチベーションとなり、自分から進んで英語を学習するきっかけを作ってくれるのです。
まとめ
英語はできるだけ楽しく、苦行は排除しましょう。とにかく継続こそが英語上達に繋がると肝に銘じてください!
楽しく(苦行なく)長く続けられる英語学習方法
・マネするだけで英語の発音、リズム、イントネーションを体得
・自分の伝えたいことから英語の表現力・ボキャブラリーを広げる
本サイトでは、上記コンセプトに基づいた具体的な英語学習法を紹介していきたいと考えています。お楽しみに!