英英辞典の選び方は慎重に
昔、大学受験で英語を勉強しているとき、塾の講師が英英辞典をやたら推していたので、分厚いやつを買った覚えがあります。今でも覚えていますが、オックスフォード現代英英辞典です。
辞典というのは英単語を調べて、その意味が書かれている内容がすぐわからないと受験英語学習ではほとんど意味がなかったのです。当時、英語力が全然なかったわけではないのですが、意味の書いてある英文にまた不明な単語が出てくる確率が高い英英辞典は本当に役立たずでした(辞書に罪はないのですが)。本棚の幅をとりながらずーっと「開かずの辞書」だったのです。
その後、語学留学したときに周りのススメで懲りずに「Merriam-Webster」というアメリカで有名な英英辞典を購入してみたのですが、これはネイティブが使う英英辞典らしくものすごいレベルが高い。いくら引いても意味がわからないすごい学習効率の悪い辞書でした(笑)
人から勧められるモノをちゃんと中身をチェックせずに買った自分が悪いのですが、辞典というのは他の英語参考書と違いあまりチェックせずに何となく買ってしまうんですよね…なんででしょう。
とにかく、英英辞典というのは非常に自身の英語レベルに大きく左右される辞典です。英語学習に英英辞典は非常に役立つのは全くをもって大正解なのですが、買うときはちゃんと説明している英文がわかるかどうかのチェックを忘れないように。
初心者も含め「英英和辞典」が超オススメ!
英語の単語が英語でわかることの利点は、日本語の説明よりもその英単語のニュアンスや意味がわかりやすいことです。他にも英語に触れる量が増えるとか、英語脳になるとか、リーディング力がつくとかもありますが、英単語の正しいニュアンスがわかることが何より重要です。
私がお薦めしたいのは、自身でもコアな辞書として利用している英英和辞典です。英英和辞典とは、英単語の意味を英語で説明しながら、日本語訳もあるという、英英辞典と英和辞典が合体したような辞書なのです。
私が利用しているのはこのコウビルド英英和辞典で、紙(神)の辞書も合わせてもう8年くらい利用してます。
スマホの辞書だと、日本語でも検索できるので和英としても活躍します。
もちろんデメリットもあります。英英和辞典のデメリットは、同じ価格帯の辞書と比べて少し掲載語彙数が少なくなる部分ですね。
しかし英語学習者には十分なほどの語彙数だと思いますので、ぜったい持っておきたい学習参考書の一つとしてオススメします。
たとえば「春」を調べると、英語の説明と例文がセットになって出てきます。
Spring is the season between winter and summer when the weather becomes warmer and plants start to grow again.
春They are planning to move house next spring.
来年の春に家を引っ越すことを計画している.
出典:Collins コウビルド米語版英英和辞典
「日本の春」の話題を英会話で出すときに、こういう例文があると非常に参考になり、春を知らないフィリピン人のような外国人に説明もしやすいですよね。「春になるとだんだん暖かくなって、植物も育ち始めるんだよ」って言えるようになるのです。
外国人は桜についても非常に高い興味を示すので、いろいろ英英和辞典で調べてからオンライン英会話を受けてみるのもとても有効です。
英会話で辞書の使い方が変わった!
受験英語における辞書の役割は、単に意味がわかれば、語彙が増えればいいくらいでした。しかし私はオンライン英会話を始めてから、英語がコミュニケーション目的になり、「これを言うためにはどう説明すればいいのだろう」というのをイメージして辞書を使うようになりしまた。
そして相手に説明をする前提で英語を学習し、なおかつオンライン英会話で実際に話をすると、脳に記憶が定着しやすい実感があります。英語って使ってこそ身に付くものなのだなぁって毎日痛感してますよ。