なぜ英語に自信がもてないのか?
英語をいくら勉強しても、TOEICでいくら高い点数を取得したとしても、胸を張って「英語に自信がある」と言える人は(帰国子女を除き)なかなか少ないのではないでしょうか。
その大きな理由は、自分の意思で英語を表現するスキルに不安を感じている人が多いからではないかと考えています。つまり、気持ちのこもった英語のコミュニケーションの経験不足です。英語の学習は、基本的に対人間と言うよりは、映像だったり、文章だったり、人とやる割合が少なくなりがちです。
私が「英語を話せる」と人に言えるようになったのは、リアルな人との英会話の中で相手の気持ちを理解し、自分の気持ちを英語で表現できる自信が付いてからでした。その表現力は別に流暢だったり、完全に日本語と同じレベルではありませんが、不安なく気持ちを反映したメッセージを英語でやりとりできることが「英語ができる」自信に繋がったのです。
気持ちのこもっていない英語をいくらインプットしたり、アウトプットしたとしても、それは「実際の英語」とはほど遠いものです。私たちが普段使う言葉(日本語)には喜怒哀楽の感情がこもっています。だからコミュニケーションが面白い、意味があるものになっているのです。
英語学習に面白味を感じない人は、英語がコミュニケーションツールとしての役目を全く果たしていないのが大きな原因と考えられます。
言葉に一番必要なのは「気持ち」
私はこのサイトの英語学習法で、シャドウイングを「マネマネ法」として紹介しました。このマネは言葉の表面上のマネだけでも効果がありますが、「なりきる」という相手の気持ちまでマネをするとさらにスキルに繋がります。
参考 英語学習のモチベーションを維持する具体的な方法【楽しさの追求】編
たとえば、よく映画を英語学習の教材に使う方法などがありますよね。あれは好きな映画の好きなセリフを覚えるだけでなく、その俳優や女優になった気分で丸ごとコピーして、喜怒哀楽の気持ちを込めてマネをすることがより重要なのです。つまりは、セリフの英語を自分のメッセージのようにスピーチするのです。
でもこれって映画のセリフを全部はできませんよね。標準的には120分くらいありますから。いきなり全部やろうとするとすぐに挫折しますので頑張りすぎてはいけません。オススメは一番印象に残ったシーンの前後5〜10分程度を抜き出してマネをすることです。シーンを思い浮かべ、キャラクターの気持ちになりながら、気持ちを込めてマネをしてください。精一杯成りきるのです!
英語を上達させるのには外国人の恋人を作るのがベストとはよく言われていることですが、これは相手と気持ちのこもったメッセージのやりとりが発生するところに大きな意義があります。別に恋人ではなくても、「話したい」という気持ちがある相手で、その頻度が高ければ高いほど英語のスキルも比例して上達します。
英語学習の中で英会話がとりわけ重要なのは、気持ちが入った言葉のやりとりだからです。私は学校の授業で、自分の気持ちを英語で表現する機会を1度も得たことがありませんでした。語学留学をして初めて外国人の友だちができ「英語を話せるようになりたい」と心から感じた体験が、英語習得のモチベーションとなり、スキルアップの源泉となっているのです。
いかに感情のこもった英語を使えるかどうかが、英語上達の最大のポイントです。
英語はネットの活用がカギ
インターネットのおかげで人と人とのコミュニケーションを容易になりました。そしてオンライン英会話はそのメリットを最大限に活かした英語学習法です。オンライン英会話により毎日外国人と英語で会話する機会を得たことで、私の英語はやっと魂の入った言葉になりました。
言葉で言うのは簡単ですが、残念ながらそう簡単に英語が口からでるようにはなりません。羞恥心、ボキャブラリー、口の筋肉、相手の文化への理解など様々な障壁を克服しながら、少しずつ前に進んでいくのが英会話なのです。毎日少しずつできるオンライン英会話はまさに英会話の練習にうってつけだと思います。
初めてでも日本人が話せないのは当たり前だと割り切って、1レッスン1レッスン、相手と気持ちが通ったコミュニケーションをすることだけを考えてやってみてください。そうすれば英語は誰でも上達するものだと思います。慌てることはありません。高い点数を取るのが目的じゃないのですから、どんどん間違えた方がその分たくさん学べますよ!