英語学習は誰もが手探り
私はこのブログを通して英語の重要性について書いたり、英語学習のノウハウを提供しています。ただこういった英語に関するブログは多く、情報過多の状況となっています。
最近はキュレーションメディアなどで、多くの人に読まれたり、共有された記事は拡散されやすくなっていますが、その記事は共感するところが多いから拡散されているものの、誰にとっても価値のある情報とは限りません。
英語学習情報に関しても、非常に役に立つ記事が2日に1度くらいの頻度でGunosyやはてなブックマーク(はてぶ)などのキュレーションサイトで掲載されてきます。確かに情報としての価値が高く、参考になる・役に立つ情報です。
しかしそれをきちんと実行している人はどれだけいるのでしょうか。
私は英語を話せるようになるという目標を達成しましたが、その達成する前と後では英語学習の情報に対する見方は明らかに変わっていました。その大きな違いは、今の自分はどのように英語を学習すれば英語が身につくか理解しているのに対し、過去の私は手探り状態でどの情報が<自分にとって>正しいのか、有益なのかわからない状況であることです。
たとえば、ある人気ブログでは英文法は学習すべきと言っていながら、別の人気ブログでは英文法は不要と言っていたりします。手探りの英語学習者としては「正しいのどっちよ!」と思うわけです。
この場合、私にとっては「英文法は学習すべき」という前者が正解なのですが、実は他の人にとっては英文法を知らない方が英語を習得しやすくなる可能性もあります。英語と日本語の違いは結局語順だけですから、その語順(主語+動詞+その他)は子ども向けのやさしい絵本やYouTube動画を聞いていれば、子どもが言語を習得するのと同じプロセスで学べることもイメージできます。
すなわち、ある情報が万人に対して必ずしも正しいとは限らないのです。
必要なのはやってみること
どんな学習法についても、自分に合っているか、効率的なのかをまず考えがちです。
しかし英語学習に関しては、その方法はあまりオススメできません。と言うのも、まだ英語未習得で手探り状態の人は、その学習手法を自分で評価できない。言っている本当の意味を頭で考えただけではわかるはずもないからです。
英語学習法は、自分に合っているのか吟味するのではなく、まずやってみるしかない。
やって初めて「この方法はイケル!」「うーん、イケテナイ」がわかるのです。すぐにわかるものもあれば、しばらくやってみないとわからないこともあります。この基準は自分の中にしかありません。自分の中にある過去の成功体験や好き嫌いなど、自分に合ったものだけが正解となります。
ちなみに私の判断基準は、この2つです。
・その学習方法が自分にとって楽しく、長く続けられるかどうか。
・実際にコミュニケーションで使えるか、役に立つかどうか。
人にいくら良いとか素晴らしいと言われても、自分が納得しない方法は意味がありません。英語学習は続かなければ価値がないのです。そして常にコミュニケーションを想定しています。私にとって英語学習の相手は、机の上の本やノートではなく「人」。だからオンライン英会話など英語を実際に話すシチュエーションがないと、どの学習方法も成り立たないのです。
まとめ
英語学習に限らず、さまざまな情報から自分にとって価値のあるものを選ぶのは労力もかかるし、難しいものです。またようやく見つけたと言っても、それだけで何もしないのでは本末転倒です。
一歩前に進むためには、少しでも何かを試してみる。Trial & Error は英語学習では一番正しいやり方であることは間違いありません。ただし少しやっただけで効果がでる方法なんてほとんど存在しないのもまた事実です。楽しみながらコツコツとやってみるしかありません。
ということで、今日の記事を3つにまとめました。是非、自分に合った英語学習を見つける上で参考にしてもらえたらと思います。
・参考にする英語学習方法は、実際にやってみないとその真の意味はわからない。
・万人向けの英語学習方法はない。人によってやり方の合う合わないがあり、自分の基準で見つけるしかない。
・英語学習は少しでも毎日、長く続けなければ効果が出ない。だから楽しくやろう。
さいごに、10以上の言葉を話しLingQ.comの社長でもあるSteve Kaufmannさんが「英語学習7つの誤解」として、英語学習に関するアプローチの仕方についてアドバイスをしている動画を紹介します。約10分と長いですが、多くのエッセンスが含まれており、私は共感できるものばかりです。
ぜひとも多くの人に聴いていただきたいなと思います。