英語習得までの期間、気になりますか?
このウェブサイトではどれくらい英語を学習すれば英語を話せるようになるのか、特に言及していません。と言うかできません。当たり前ですが、人によって基礎的な英語力が異なりますし、英語が好きな人と嫌いな人では身につくスピードが大きく変わって来るからです。
私はどちらかというと長く、そして多くの英語学習をやってきました。中学から大学までの英語学習、受験英語を高校と大学でやり、語学留学も駅前留学もしています。なのになぜ英語を習得できなかったかと言えば、一言でいうと「やり方が悪かった」ということです。
自分の学習方法を振り返ってみると、やり方のまずさは次の3つに集約できました。
・リスニング力の不足を感じていたが英語を聞き取る力(リスニング力)をつける方法がわからなかった。
・英会話教室や語学学校の授業だけしか英語をやらなかった。
・日本では英語を話す機会を作るのが難しかった(わからなかった)
これらのやり方に対して、様々な試行錯誤の上に自力で解決策を見つけ、取り組んだノウハウがこのウェブサイトに詰まっています。
大幅な英語力向上はコツを掴んでから
私にとっての英語学習のターニングポイントは、次の2点を中心に英語を毎日やる習慣をつけ、続けることでした。すぐではありませんが、大幅な英語の上達を感じられた手法でした。
・リスニングスキルの向上はシャドウイング
・話す機会を増やすことはオンライン英会話
痛感したのは、英語学習は短い時間でも頻度が多ければちゃんとスキルアップするということです。30分くらいの単位を1日に2〜4セットやるのです。1回を15分にしてもよいかもしれません。最近だと特に、スマホがあればどこででも英語学習ができるので、スキマ時間をうまく活用することで、頻度を上げることが可能です。
オンライン英会話を毎日やることになってからは、3ヶ月くらい毎に成長を感じられました。やはり上達を感じられると、モチベーションに繋がります。ただ残念ながら私にとって鬼門のリスニング力は毎日30分のシャドウイング学習を1年くらいやって、やっと英語が耳に入ってくるようになった感じです。時間があまり取れなかったのもありますが、正直非常に時間がかかった印象があります。
英語習得までの期間表示は意味がない
それにしても、英語ってどれくらいで習得できるものだと思いますか?実際、英語の習得期間を決める要素は複雑なモノです。
英語の習得期間を決める要素の例
・1日に費やせる学習時間
・学習中の集中力
・毎日の継続学習(習慣化)
・締切効果
・本人のやる気(モチベーション)
・ベースの英語力(基礎学力)
・英語に対する好き嫌い
・モチベーションの上がる学習教材
・優秀な講師の存在
これらの要素が、自分の目的に叶った学習方法、コミュニケーション主体の英語学習で行われて初めて“相対的に”短い時間で習得することができます。
参考 経験者が教える短期間で英会話がぐんぐん上達した具体的な方法
これだけの要素があるのに、ある英語教材だけ利用して1週間で話せるとか、1ヶ月でペラペラとか、そういう数字やあいまいな「短期間でOK!」などの表記は全く根拠のないものですよね。
期間を縮めたいなら、四六時中英語のニュースを聞いていたり、どんなニュースも英語の記事で読んだり、ありとあらゆるものに英語を活用し、英語のある生活にする。そうすれば、絶対に習得期間は大幅に短縮されるでしょう。
それなのに多くの人は、英語学習のノウハウ情報ばかり集めても、実際にはどのやり方もやらなかったりしてるのではないでしょうか。情報を得ただけで満足してたら、それこそ永遠に習得できないことになります。
目安は1ヶ月〜3ヶ月単位
とはいえ、どれくらいで上達を感じられるのかの目安は書いておきたいと思います。と言うのも、ある程度の期間やっても上達を感じられなければ、学習方法に何らかの問題がある可能性があるからです。
人に依って学習量が異なると思いますが、1日数時間やっていれば1ヶ月くらい、30分〜1時間程度の場合は3ヶ月くらいを指標に自分の学力向上を自己チェックしてみてください。
そういう意味では、確認テストとして年に1度くらいはTOEICテストなどでチェックしてみるのもよいかもしれません。リスニングが苦手な私はTOEICのリスニングテストでの点数を指標にして上達度を確認していました。
さいごに
正直に言うと、英語の習得時間を考えたところで、何の意味もありません。「日本人が英語を習得するのに必要な時間は、数千時間」などと言われても、そんなのは目安にもなりません。短期間で習得しようと先に書いた英語習得を決める要素全てに注力しても、それを長く続けられるとは限らないし、ましてや途中で止めてしまってはそれまでの努力が水の泡になるだけです。
私の持論ですが、英語学習は太く短くよりも「細く長く」が有効です。無理をせず、楽しめる範囲でやらなければなかなか長く続けることはできないからです。余程英語が好きだったり、必要に迫れていなければ「太く長く」は相当難しいでしょう。
そんなことよりも、英語学習そのものに集中し、英語が日々少しずつ上達しているのがわかれば、継続のモチベーションとなり、一歩ずつ先に進むことができます。注意すべきはコミュニケーション中心の英語学習であること、そしてできるだけ多く英語に接するなど「英語を好きになり、生活に積極的に取り入れる」ことです。
学問に王道なし、ですよ!