お金だけ使った残念な英語学習経験
私は英語習得に関して、結構トホホな苦い思いをたくさんしてきました。特に1年間の語学留学と2年間の英会話スクールです。ざっとですが、合わせて200万円くらいかかっています(そして英語を話せるようにならず)。
参考 失敗経験から学んだ失敗しがちな語学留学を成功に導く3つの鉄則
もちろんやらないよりは上達しました。でも継続的に学習していないので、やらなくなればすぐに逆戻りです。残念ながら語学は使っていないとすぐに錆び付きますね。「英語を習得した」とは到底言えず、明らかに失敗です。
ただ、失敗したからといって得るものが何もなかったわけではありません。やったからこそ、得ることができた大事なことがあります。
現地で体当たりの英会話経験
例えば語学留学。実際の生活の中で、英語を本当に使わなければいけない状況に何度も遭遇しました。
中でも苦労したのは住居の手配、銀行口座の開設、そしてケーブルテレビ(ネット回線)の開設です。やはりお金が掛かってくる部分はこっちも真剣にならざるを得ず、今思えば「よくぞ英語がほとんどできずにやったものだ」と我ながら若さの勢いに感心します。
住居はアメリカ人大家さんとの交渉。契約関係には特に厳しいアメリカですから、家賃やユーティリティ(水道光熱費)など支払い方法など一つ一つ確認しながら、わからない英語との格闘でした。
銀行口座の開設は、近くのCitiBankへ行ったのですが、とにかく待たされまくり&何言ってるか全くわからずじまい。それでも何とか雰囲気からYesとNo言い分けることで口座は無事開設。ただトータルで4〜5時間かかった記憶があります。日本と違って治安が悪いのか、私が行ったCitiBankはアクリルみたいな透明な板で仕切られ、向こうと会話するのは犯人と面談するかのような形になっており、それもまたコミュニケーションの障害となっていました。
そしてCATV(ケーブルテレビ)はTime Warner Cableとの契約でしたが、こちらは大家さんではなく自分で個別に行わなくてはなりませんでした。ネット経由で申し込みをしたのですが、詳細の打ち合わせはなんと電話。しかも当時、バスに乗っているときに電話がかかってきたので、最悪のタイミングでした。
CATVはネットの仕事をしてた私にとって非常に重要だったので、私がアメリカに住み始めてからこの工事をできるだけ早くしてもらうことが最初のミッションでした。なのでどこにいようが電話を逃すことはネットの先送りに繋がると思い、ダメもとで電話に出たうえで全神経を耳に集中して、単語から何を言ってるのか推測してYes・Noの返事をしていました。
日本にいると、外国人がお客さまの場合ならつたないながらも何とか英語で話しかけたり、日本語で話しかけるとしても超ゆっくり話ますよね?ところが、アメリカは多国籍が普通だからか、容赦ないナチュラルスピードの英語が襲いかかってくるのですよ。いかに日本での英語学習が生ぬるかったのかを、こういう現場で体で知ることになります。
実体験はプライスレス
こういった経験を通して、英語が本当に必要な場面を私はよくわかっています。日本にいながら英語を身に付けることはもちろん可能だとはっきり言えますが、英語の必要性を本当に理解していないとなかなか本気で学ぶモチベーションに繋がりにくいのではないでしょうか。
最近よく感じるのですが、ブログで様々な英語学習方法のノウハウを書いていても、英語の必要性を伝えることはなかなか難しい。そのリアルな現場の体験や雰囲気は言葉では伝えにくいものなのです。言葉はどうしても視覚だけの刺激になってしまいますからね。
英語を学習しているみなさんには、ぜひ英語学習だけでなく、英語の必要性を目の当たりにする経験をできるだけ多く積んでいただくことをオススメします。オンライン英会話で外国人と話すのももちろん大きな経験です。日本語が通じない状況や、英語を話すしかない状況はあなたの今ある英語能力を極限まで引き上げてくれます(それでもダメなことが多々ありますが)。そして大きな一歩を踏み出す後押しをしてくれることでしょう。
机の上でやる英語の勉強だけでなく、英語学習に繋がる実際の経験も大事にしましょうね!