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海外留学 英会話最初の一歩

失敗経験から学んだ失敗しがちな語学留学を成功に導く3つの鉄則

English School

photo credit: mick62 via photopin cc

はじめに

私は2003年に半年ほど語学留学の経験があります。ちょうど30才の頃でした。学生の頃は留学のことなど考えたこともなく、社会人になってからある出来事をきっかけに留学を目指すようになったのです。

結果的に私は留学しても英語を話せるようにはなりませんでした(全く役に立たなかったとはおもいませんが…)。日本にいながら話せるようになった現在から当時のこと顧みて、その原因と失敗を回避し、みなさんが語学留学を成功させるために何が必要なのかについて書きたいと思います。

語学留学で英語は身に付くのか?

ひとくちに「海外留学」といっても、留学には二つのタイプがあります。

・現地の高校・大学で勉強し、卒業する海外留学(以下単に「海外留学」と呼びます)
・とにかく英語の習得を目的とした語学留学

本記事では呼び分けるための便宜上、呼び方を「海外留学」と「語学留学」に分けておきます。

何も失うリスクがない語学留学

その名の通り、語学留学は英語習得そのものが目的です。だからこそ、その先に何をするのか、英語を学ぶ目的をしっかり持っておかない語学留学では、なかなか英語学習のモチベーションが上がりません。

海外の大学へ進学するためのステップとして利用する場合、語学留学はとても有効です。大学は英語ができないとそもそも入学ができないし(条件付き入学という手段もありますが)、単位の取得はもちろん、卒業ができません。

評価によってはヘタしたら留年とか退学です。大学時代を有意義に過ごすためにも、まず語学留学などで英語を上達させるのは必須です。

一方で、「英語の習得」以外に理由がない場合、英語を上達させるのは意外に大変です。なぜなら、(お金の都合はあるにせよ)その習得に期限はありませんし、もし習得できなかったとしても失うものはありません。

もちろん金と時間は無駄になりますが、英語が身につかなくても生活に支障はないわけで、本人の意思の力が強くなければ継続することが難しい。

気軽にできる語学留学ですが、「英語を話せるようになる」という目的の達成はその気軽さが災いして意外と困難です。

確かに合宿型の語学留学なら英語漬けのカリキュラムを組むことで、集中して英語を学ぶことができます。しかしやっている最中は何とか乗り越えても、その先の目的がないと留学で燃え尽きてしまって、帰国後に続かないようなことになっては意味がありません。

海外留学と語学留学の一番の違い

「海外留学」と「語学留学」の2つの差は言葉で書く以上に大きいです。かかる時間やコストの面はもちろんですが、一番大きいのは英語を学ぶモチベーションの差だなと感じます。

海外留学における英語は完全に「手段」です。英語ができないとドロップアウトするしかなく、目的を果たせないため、金を出してくれた親のため、自分のプライドのために頑張るでしょう。

私はアメリカの大学に通ってた友人の家に何度も遊びに行っていて、留学してる間にどんな勉強をしているのか見せてもらったことがあります。

それはそれは分厚い参考書が数冊あって、重くて持ち運びが大変そうなもの。そして当たり前ながら中はぎっしりの英文。大学受験の英文なんて生やさしいものではありません。例えるなら、英英辞書のようでした。

そもそも日本の大学よりも海外の大学は卒業が難しいと言われています。それは現地のアメリカ人にとっても同じこと。それを英語ができないハンデをしょってやるわけですから、その難易度は測り知れません。

結果的に、同じ「留学」でありながら、海外留学と語学留学ではインプットの量、そしてアウトプットの量は比較にならないほど広がります。海外留学で卒業できた人が英語ができるのは当たり前のことなのです。英語が上達しない人は授業についていくことすらできませんから。

なぜ私の語学留学は失敗したのか?

私が語学留学で通った学校はアメリカのニューヨーク、マンハッタンにあるHunter College (IELI)という大学付属の英語学校です。マンハッタンですから、語学留学は楽しくて仕方ありませんでした。

HunterCollegeStation

最寄り駅のHunter College Station。語学学校の授業はここよりちょっと離れたところで行われました。

しかし目的は英語の習得だけ。しかも夕方に2時間だけというプログラムだったので、日中は英語を使う機会がなく、なかなか英語学習のモチベーションも上がりませんでした。

留学していても、普通に日常生活を送るだけだと英語をそれほど必要とならなかったのです。すなわち、圧倒的に英語の利用量が足りなかったということです。

日本にいようと、アメリカにいようと英語を積極的に話せる環境を作らなければ話せるようにはならないのだと痛感しました。

現地での生活はエキサイティングで楽しく、毎日があっという間に過ぎていきました。英語学習が目的だったのに、いつの間にかどこかへ置いてきてしまったようです。

現地日本人とつるむと英語が上達しないのは当時の私もよくわかっており、それだけはなるべく避けようと考えていました。ところが、海外にいると日本人が少ない状況では何となく日本人で固まってしまうものなんですね。誘惑というか、やはり海外では日本人同士だと安心するんですよ。

そんな感じでズルズルと毎日が過ぎ、あっという間に帰国の時を迎えることになります。失敗するのは本当にカンタンです。過ぎてしまえば留学準備に手間をかけたこと、お金をかけたことの苦労も忘れてしまいますし。

語学留学を成功させる3つの鉄則

英語学習において、上達に絶対必要なものは大きく分けて3つあります。語学留学にもこれを適用し、対策をたてていくことにより、成功に大きく近づくはずです。

語学留学を成功させる3つの鉄則
1)モチベーション(長く続けるノウハウ)
2)コミュニケーション(実際の相手)
3)シチュエーション(英語利用の環境)

1)モチベーション – 語学習得以外の目的を作り、習慣化&楽しむ

英語学習は、続けるノウハウを持つ者が制します。以下の記事を参考に、ぜひ自分なりの方法を見つけてください。まずは毎日英語に接する機会を得るために日中は英語の授業で埋め尽くすのは非常に理にかなった方法です。

「英語学習のモチベーションを維持する具体的な方法」シリーズ
第1弾【目的の明確化】「なぜ英語を話せるようになりたいか」を常に&明確に意識する。
第2弾【行動の習慣化】短い時間でも毎日やる。習慣化する。
第3弾【楽しさの追求】常に楽しく英語に接していく。単語の丸暗記とか苦行はやらない。

2)コミュニケーション – 外国人と積極的に会話する

留学では「英語を話せる恋人ゲット」の可能性もありますし、個人的には異性と積極的に話すのをオススメします。また、それが大きなモチベーションにもなるのは間違いありません。

また日本人が一緒の授業になる場合、どうしても日本語で会話することは避けられません。もしそうなったとして、なるべく日本人とつるむ状況を避けるためには、日本人以外の人を日本人グループに取り込むのが重要です。日本語がわからない友だちが混ざれば、必然的に英語が共通語になります。

その場所でしかできない、異文化コミュニケーションを楽しみましょう!

3)シチュエーション – とにかく場数を真剣にこなす

海外で生活するからには、もちろんいろいろな場面で英語が必要になります。その場面でいかに英語力を鍛えるかきちんと対策をして、自力で場数をこなしていくと飛躍的に英語力がアップします。

逆に友だちにやってもらったり、適当にその場しのぎでやってしまうと、結局何も残らないという事態も避けられません。大きな機会損失です。

これは私の経験からも自信を持って言えることで、リアルに英語が必要な場面はオンライン英会話では到底得られない緊張感や達成感があり、英語の上達に大きく貢献します。

(参考)私がNY語学留学で英語を真剣に必要とした場面
・語学学校の入学手続き関係
・アパートを借りるとき(契約)
・銀行口座の開設
・ケーブルテレビ、インターネット回線の契約
・携帯電話(スマホ)の契約

私もこれらを独力でやったおかげで、英語の実力は上がったと思います。もしかしたら語学学校より効果があったかもしれません。。留学プログラムによっては、留学斡旋会社にやってもらう事項もあるかと思いますが、自力でできることは積極的に自分でトライするようにしましょう。

オンライン英会話と語学留学の比較

英語学習のベストな環境を作れる意味で当然、語学留学、特に合宿形式の「英語漬け環境」は素晴らしい選択です。しかしそのコストはやはり大きく、オンライン英会話の比ではありません。フィリピン留学でも1ヶ月約20万円(3食&宿泊費)かかります(ラングリッチの場合)。

単純に比較することはできませんが、まとまった時間とお金があれば語学留学、それでなければオンライン英会話を利用するのが効率的に英語を話せるようになる方法です(私は後者です)。スピードの観点から言えば、やはり海外留学というのは上達を飛躍的に早めるチャンスなのは間違いありません。

ただ理想としては、普段のオンライン英会話の間に留学をはさみ、学習にメリハリを付けるのがオススメです。留学して終わりにするのではなく、普段から英語に接する「英語学習の習慣を身に付ける」ことが英語上達の大きな秘訣なのです。

「留学したら英語が話せるようになる」という夢に託してしまうと、留学後に英語学習が続かず、結局は失敗してしまう可能性も高くなります。短期留学の短い期間だけで思ったように英語を話せるようになるわけではないのです。

(留学前)オンライン英会話で慣れる
 ↓
(留学中)授業で英語漬け
 ↓
(帰国後)オンライン英会話を続ける(レベルの維持+向上)

そしていつかは海外留学でMBAを取得するとか、大きな夢をもって目的達成のために海外へ渡れると、本当の意味で大きく飛躍できると思います。

語学留学をお考えの方へ(参考)

フィリピン講師のオンライン英会話スクールが手軽な価格でできるように、フィリピンでの語学留学は非常にコストパフォーマンスが高くオススメです。何より、渡航準備から現地の生活までフィリピン留学をしっかりをサポートしてくれるところが多く、初めての留学でも安心です。

私がNYへ語学留学したときは、F1ビザの手配から住居の手配、もちろん食事の用意も全部自分一人でやったのですが、これがもう大変で。学習環境を整えるだけでエネルギーの大半を使い果たしてしまいました。

フィリピンの語学留学は英語学習にエネルギーを集中でき、価格も安いので非常に魅力的。ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

下記の語学学校NILSさんは、事前に無料で留学相談ができるようですし、何かと不安な初めての留学でも安心して実行に移しやすいのではないでしょうか。

ご存じですか?オンライン英会話は無料で始められるんです。初めてでも安心して受けられるオンライン英会話スクールをご紹介してます。
Check!おすすめオンライン英会話スクールの比較と選び方

 


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