英語学習、最初の一歩は何をする?
「英語を勉強しよう!」と考えたとき、まず何が頭に浮かびますか?
みなさんがまず真っ先に考えることは、「いい参考書ないかな?」ということではないでしょうか。またはネットで英語学習に役立つサイトを探し始めることもありえますね。
でも私はどちらも英語学習方法の第一歩としては間違っていると考えています。
何をすることがまず最初に必要なのでしょうか。
私はまず「なぜ英語を勉強するのかを自分で考える」ところからスタートすべきだと思っています。確かにいい学習方法が書籍やネットにたくさん存在しています。しかしそこに載っていないのは、あなたが勉強する理由です。「英語をどう使っていくか、活用して行くか」を明確にするところ、つまり目的の明確化が大切なのです。
英語はテクニックだと考える人が多いかも知れませんが、実はテクニックはすでに中学や高校で十分なほど習っています。多くの人にとって足りないのは、英語の必要性を感じる部分なのです。すなわち、気持ちの問題です。
英語の学習を目的なく進めることは、その時の「英語を話せるようになりたい」という気持ちの衝動だけが支えとなります。しかしその熱い気持ちは残念ながらなかなか長続きしません。英語学習の道のりは長く、習得できない理由の一つが、途中で挫折してしまうことだと思います。
もちろん最初の勢いは何かを始める上でとっても大切。その勢いでまず目的を明確化し、それからすぐ次のアクションに移りましょう。目的は達成意欲が沸くものほど効果的なので、過去の記事を参考にしてみてくださいね。
参考 英語学習のモチベーションを維持する具体的な方法【目的の明確化】編
そして次にようやく参考書を探す…ではなくて、英語で話したい内容を考えます。まずは自己紹介、そして自分の趣味の中でも一番好きなことについて、相手にその大好きな趣味を紹介する英語を考えてみましょう。五行くらいのエッセイを書く感じです。
初めての会話はほぼこの自己紹介と趣味についての2つだけあれば大丈夫ですし、一番頻出するものです。1つのテーマでも深く掘り下げるほど、様々な言い回しが必要となってくるため、学習方法として非常に有効です。
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「え、いきなり本番!?」と思うかもしれません。しかし、はい、その通りです。まずはとにかくやってみるところが大切なのです。
なぜかと言いますと、その目的は自分の実力を頭ではなく体で知ることにあります。英語がまだできないのはもちろん自覚があるでしょう。しかし、大切なのは「英語の何がどんな風にできないか」を具体的に体で知ることなのです。それがわかって始めて自分に足りない能力を具体的に把握できるのです。
英語が耳に入ってこない。英語が口から出てこない。
日本人に足りないのは、こうした英語の必要性を実際に感じる体験です。まずは英語で困ること。「困る体験」が英語を学習していく大きな力になります。
みんな「困る体験」をしたくないし、惨めな思いはしたくないですよね。当たり前です。でも英語の習得ができない大きな理由もそこにあります。
英語を話さなければいけない境遇にあったことがない、英語で困ったことがないことは英語を学ぶのに支障が出てきます。「どうせ英語なんて必要ないし」などと途中で投げ出しやすいのです。
また、間違いが許されない受験社会を歩いてくると、つたない英語を相手に知られたくない、英語を間違えるのが恥ずかしいという羞恥心が大きくなります。TOEICの点数が高くなればなるほど、そういった感情は大きくなってくるでしょう。TOEICテストでの間違いは、そのまま点数に結びついてしまいますからね。
それもまた英語を学ぶ一番やっかいな障害です。英会話では正解はありません。あるとすれば、それは「言いたいことが伝わっていること」です。文法が間違いだらけでも、言いたいことが伝わっていればOKですし、むしろそこに重点を置かないことには、英語がコミュニケーションツールとしての役割を話していないことになります。
さいごに
英語を話せない「困る体験」をして英語の必要性を肌で感じ、いかに「恥ずかしさ」をなくしていけるか。そういった精神的な部分が日本人にとって英語を習得できるか否かの最も重要なポイントとなります。
このブログは、そういった日本人の弱点を克服しながら英語を学んでいくノウハウのエッセンスを込めて書かれています。精神的な部分はなかなか克服が難しいため、英語の習得は時間がかかるものなのです。もうすでみたくさんの英語を知っている日本人が、英語を使えるようになるためには、学習参考書ではなく、精神的な処方箋が必要なのです。