高校3年生の英語学習事情がヤバイ
文部科学省の発表によると、全国7万人に行われた調査の結果、高校3年生の英語力は「読む、聞く」の平均的学力は英検3級(中学卒業程度)相当で、「書く、話す」はさらに低く、書くは過半数が正解率1割以下ということです。
相変わらず受け身姿勢の教育現場で、コミュニケーションを考えた英語学習にはなっていない状況が浮き彫りになりました。
さらにはアンケート調査で英語嫌いが約58%もいるということです。
半分以上、約6割の生徒が英語を嫌いとは…これは私もショックです。
参考
– 日本の高3、英語力は中卒程度 「書く・話す」苦手 :日本経済新聞
– 時事ドットコム:高3の英語力、中卒級=「書く、話す」に課題-文科省
– 「話す」「書く」が特に苦手、嫌いも6割近くに 高3対象の英語調査 – 産経ニュース
今回の結果を受け、文科省は、学校に今後の授業のやり方や評価方法に改善を求めるほか、来年度は中学3年生でも調査を実施する方針。
参考 高校生の約6割「英語好きではない」 | 日テレNEWS24
私の率直な感想は「試験勉強を目的にした英語学習、受け身中心の授業の弊害が見事に現れてるなぁ」と言うところです。それでもまだ新しい試験の導入を検討していたり、なんとも今回のような結果となった原因をきちんと検証していないような対応が見て取れます。
受験英語なんて好きになるわけがない
英語が嫌いな高校3年生というのは、もはや受験英語ばかりで好きになる余裕なんてない、英語は得点を取るためのものという認識だからではないかと推測しています。一方的な詰め込み型の学習などもあるでしょうね。
英語の魅力は外国人とのコミュニケーションの楽しさと、それによる新しい価値観の発見などがあるのに、それに目を向ける余裕もなく、教える機会もないのではないでしょうか。
個人的には、少なくとも学生時代は英語を試験目的ではなくコミュニケーションをする楽しさ、便利さを理解することを目的にしたカリキュラムに組み直すべきだと感じます。
アウトプット中心の英語学習を生活に取り入れる
英語の教育現場で少ないのは、とにかくアウトプットの機会です。塾も含めて学校はインプット中心、全て受け身の偏った学習が多いですから、ライティングやスピーキングをもっと取り入れるカリキュラムがよいでしょう。スピーキングも瞬間英作文と言われるほどですから、英作文ができる人ほどスピーキングの上達も早くなります。
記事「誰もが認識しておくべき英語学習の真の目的とは?」でも書いたように、一番よいのは相手のいるコミュニケーション中心の英語学習です。英会話を中心とした「オンライン英会話」はオススメするベストな選択ですが、いきなり外国人と話すというのも敷居が高いかもしれません。
まずは気軽なアウトプット機会を増やすために、英語でTwitterをやったり、英語でブログを書いたり、日常にアウトプットする機会を取り入れてみるのをオススメします。中でも英語日記、英語手帳でおなじみの石原真弓さんの著書はわかりやすくて私の好みです。
さいごに
英語学習はいろいろな選択肢があるはずなのに、なかなか自分に合った学習方法が見つからなかったり、うまく上達せずに挫折してしまったり、昔から結構苦戦を強いられているように思います。学校の先生も受験英語を念頭に授業をしてますので、本来あるべき異文化コミュニケーションの楽しさ、大切さを教えることが二の次になってしまっています。
私ももっと早くオンライン英会話と出会っていれば、今頃は外資系企業のエグゼクティブとしてブイブイ言わせてたかも知れません(笑)
英語学習で迷える人たちをこのブログでたくさん救っていきたい。それが私がこのサイトを運営するモチベーションになっています。