ノウハウのいいとこ取りでは上達しない
世の中にはたくさんの英語学習法があります。私たちはそこから自分の今の実力や、目的に合わせていい学習方法や教材を見つけ、日々レッスンや練習を積み重ねることで、上達していきます。
ただし、ここで注意して欲しいことがあります。小手先の英語学習ノウハウを鵜呑みにしてはいけないということです。
誰かがやっている学習方法を真似したり、勧められたり良いと言われている英語教材を導入したりするのはもちろん悪いことではありません。しかしその内容はきちんと体験に基づくものなのか、裏付けがあるのか、根拠がハッキリしているのかきちんと見極める必要があります。
特に、まとめサイトやキュレーションサイトなどでノウハウのエッセンスだけちりばめたものは、要注意です。まとめた本人が実際に使っていいと理解して紹介しているわけではなく、他人のノウハウを切り貼りしただけなものが多いからです。
キュレーションの記事は、内容としては間違ってはいないでしょう。しかしまとめた人やキュレーターの信念がなく、責任もないコンテンツでは、あなたをアクションに結びつけることはできません。「この方法ですごく英語が話せるようになったの。あなたもやってみて!」というような気持ちが全く伝わってこないからです。そんな情報は、所詮小手先のテクニックに過ぎません。
特に英語が話せない人は英語習得の苦労はもちろん、楽しさや学びに対する情熱を知りませんので、おいしい部分だけピックアップして、英語が上達しそうな雰囲気を臭わすことに長けています。私なんかは「それなら、あなたはそのノウハウを実行して英語が話せるようになったんですよね?」と問いただしたい気分になります。
私が英語学習系のNAVERまとめやMERYが大嫌いなのは、そういうエセキュレーターが多いからです。
英語学習ノウハウを知ることは、面白くわかった気になります。しかし残念ながら頭でわかっただけでは上達しません。それはいわば、良い英語教材を買っただけで満足しているような状況です。当たり前の話ですが、実際にやるのはもちろんのこと、長く続けなければ全く上達しないのです。
英語習得、上達の決め手とは?
英語習得、上達の決め手は何だと思いますか?
効率的に学べる、いい学習ノウハウを見つけることだと思っていませんか?
そう考えていたなら、要注意です。ハッキリ言いますが、それは大間違いです。
英語の上達は、習得したいという気持ちの度合い、一言で言えば情熱で決まります。パッションです。
英語を話したい、英語でもっと多くのことを学びたい、視野を広げたい、夢を叶えたい。あなたを突き動かす、何かやらないと気が済まない気持ち。それが英語が生活に必須でない、日本人の英語学習で最も大事なことです。
私は記事で英語学習はまず目的を持つことが大事だと書きました。目的を持つことが、英語習得への情熱を生むからです。
そしてモチベーションを維持することも大事だと書きました。モチベーションを維持するエネルギーこそが英語習得への情熱なのです。
またTOEICや受験など、試験勉強を英語学習に目的にするなとも書きました。それは点数を取る目的は、英語がコミュニケーションツールであることを無視しており、なおかつ点数が取れた時点、つまり目的達成の時点で英語習得への情熱が一瞬にして消えるからです。
私の英語習得への情熱は私が8年もの間ずっと英語学習のモチベーションを維持している理由で書いた通りですが、8年続いてるからスゴイとかそういう気持ちは全くありません。
私にとって英語は大切なコミュニケーションツールであり、私の人生において大切な位置づけになっているだけなのです。「8年やったからもう十分」という気持ちはサラサラなく、むしろ「もっともっと英会話をやって、面白い・興味深い会話をできるようになりたい。」と言う意欲が沸き上がってきています。
参考 私が8年もの間ずっと英語学習のモチベーションを維持している理由
英語学習がうまく行かないのは、結局のところなかなか上達せずに途中で止めてしまったり、ノウハウを知っただけで実行に移さなかったりするからです。英語を話したい、身に付けたいという情熱が続かない、情熱がないから実行に移せないのが原因です。
英語が身につかないあなたがやるべきこと
その情熱を生むために、そして情熱を失わないためにはどうしたらよいのか?
情熱は生むことはもちろん、常に燃えたぎらせなければいけません。情熱は意外に忘れ去られやすいのです。何度も思い出すきっかけを作らなければいけません。
一番効果があるのは、英語が必要な環境を積極的に作ることです。
例えば、アメリカ、イギリス、オーストラリア、シンガポール、フィリピンなど英語が通じる場所、英語が必要な場所への海外旅行。念入りに事前の英語学習をして、なるべく現地の人と話せるタイミングを逃さない。旅の目的は観光ではありません、英語学習への情熱をゲットするためです。
田舎よりも人の多い都会が話す機会が作りやすくオススメですが、私の経験的に日本と違い外国では見知らぬ人と積極的に交流することも多いです。まぁいきなりは大変でしょうから、ショッピングのついでに店員と小話するなど、まずは一言二言でも話せる相手を見つけるのがいいでしょう。
ただ、なかなかすぐに海外へというわけにはいかない人も多いですよね。そして、海外から帰ってしばらくすれば、また日々の忙しさに忙殺されて、いつの間にか情熱は風前の灯火となっている場合も少なくありません。
現実的には、やはり英会話スクールは外せません。「もっと私のことを伝えたい!知ってもらいたい!そして自分の知らない国のこと、その人たちのことを知りたい!」という気持ちが、英語学習の情熱を生み出します。
お金が許せばリアルの駅前留学は良い方法ですが、毎日続けて英語学習習慣づけることは難しい。それを考えると、やはり毎日やって数千円のオンライン英会話は絶対利用すべきです。安価で毎日好きな時間、好きな場所で受けられる英会話スクールはやはり理想的な英語環境になり得ます。
補助的に、映画やYouTubeで行きたい国の動画を見たり、洋楽を聴いたり、洋書を読んだりすることも情熱の維持に繋がります。飽きずに続けるには、やはり工夫をしながら英語に接していく必要があるでしょう。
参考 決めた!今度こそ英語を話せるようになる!でも何から始めたらいいの?
さいごに
私はみなさんに英語を学ぶ情熱を生むために、このブログを書いています。ですので、このブログのいろんな記事を読んで「英語を本気でやりたくなった」「やっと英語を学ぶ気になった」と英語学習への情熱が沸き上がって、アクションへ繋がってくれたら本望です。
ただ人によって、情熱のスイッチは異なってくると思います。だからこそ、これからもスイッチを押す助けとなる様々なアイデアを盛り込んで行けたらなと考えています。
これからもどうぞよろしくお願いします!