トラヴァースイングリッシュ 日本語版

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リスニング 英会話学習方法 英会話最初の一歩 英語学習コラム

楽天でも英語学習に絶大な効果を発揮した「声に出す練習法」が有効な理由

リスニング力は伸びにくい?

私はかなり長い間リスニングのスキルに悩んでいました。受験英語は高校も大学もやっており(2次試験にリスニングテストもありました)、本来ならリスニング用の練習を積めばある程度聞こえるようになるはずです。

ところが、私の場合は一向に上達の兆しがなかったのです。中学、高校、大学、社会人と長くやっていながら、個人的に満足のいく成果はありませんでした。驚くほど聞いてる英語が頭に入って来ないため、何を言っているか理解できないのです。

試行錯誤したものの上達しない原因は何なのかもわからず、とにかく途中で止めては意味がないとなるべく頑張って続けてきました。

結果としては、努力の甲斐むなしくと言ったところです。様々なリスニングの参考書を読んで実行したとしてもほとんど効果がなく、袋小路の状況から抜け出せませんでした。

英語を声に出し始めて状況が変わった

状況に変化が訪れたのは、英語を声に出す練習(シャドウイング)をし始めてからでした。

やり方としては、ネットラジオから聞こえて来る音声をただひたすらにマネる。最初はなんと言ってるのかまるでわかりませんでした。しかしとにかく追いつかなくてもいいから(当然意味も全くわかりませんが)、できる限りマネをする。20~30分をノルマにそれを毎日繰り返していたのです。

時間が経つにつれて英語が聞こえるようになって、マネの精度が上がっていったのです。

そしてかなりハッキリ聞こえることを自覚するようになったのは、毎日オンライン英会話をやるようになって半年くらい経ってからです。当たり前ですが、英会話では相手が言っていることがわからなければ会話になりません。リスニングに弱点を持っていた私は余計に集中して聞かなければいけなかったのです。

そういった英語を自然に集中して聞く習慣ができることによって、さらにリスニングのスキルは大きく向上しました。感覚的には、マネすること&英会話で話すことによって英語に耳が集中し、脳に音が刷り込まれていったようなイメージです。聞き取る耳の精度が上がることは、英語の意味がわからなくとも一つ一つの音がきちんと「単語」として認識できるようになることを意味しています。

この「声に出して練習する」ことの効果は、かの英語を公用語化した楽天でも認められているようです。

声に出して練習するということが非常に効果を上げました。自分が声に出して練習すると、自分が音に出す英語は耳が反応するので、「聞ける」ようになります。

最初は効果に懐疑的だった人たちですが、回を重ねるうちに「こんないい勉強方法があったのか」「これだったら自分でもできる」などと言ってくださった。効果は劇的にありました。

参考 楽天はTOEIC「社員平均800点」をどう実現したか – 三宅義和・イーオン社長とゆかいな仲間たち【第1回 楽天:後編】

リスニング力とボキャブラリー

リスニング力がついたあとは、英語を理解するためにボキャブラリーが当然必要になってきます。とはいえ、わからない単語やフレーズが出てきても前後の内容から意味を推測できることも少なくありません。何について話しているかさえ掴んでいれば、概要を掴むことは容易になります。

全ての英文を理解することは理想ですが、それを実現させるのはほぼ不可能です。かといってほとんど知らない単語やフレーズだらけの英文から単語や内容を把握するのもまた難しいことです。ある程度の基礎となる英単語や英熟語の習得はやはり書籍に頼らざるをえません。できるだけ概要を掴めるような練習と共に、キーワードとなる単語・フレーズは辞書を引いて確認すると良いでしょう。

私の体験をベースにしたリスニング力を付ける具体的な方法は、以下の記事を書いていますので参考にしてみてくださいね。

参考 何はなくてもまずリスニング力をつけよう。話はそれからだ。

今思えば、リスニングが上達しなかった原因は、ラクをするために英語の聞き流しに頼りすぎたのだと思います。聞こえてこない英語何度聞いても、それは聞いてるのが単なる「音」に過ぎないのですから、それだけではうまくいかなかったのです。

シャドウイング+オンライン英会話が最強コンビ

シャドウイングの効果を考えてみると、私の経験上は以下の3つでした。

1)英語のイントネーションやリズム感覚がつく
2)リスニング力が向上する
3)英語を話すための口の筋肉が強化され、話しやすくなる

英語に慣れない人が何も聞かないで英文だけ音読すると、いわゆる「日本語英語」になってしまいます。英語の授業で教科書を読む機会はたくさんありますが、あれは自分流だとほとんど効き目がないかもしれません(アウトプットは大事なんですが)。むしろ学校の授業で英語をネイティブっぽく読んでしまうと、なんか気取ってるように思われてしまう恐怖が私にはありました。今でもまだそういう気持ちがあるのですが、日本人に英語を聞かれるのは何となく恥ずかしいものです。

しかし英語を話すとはどういうことなのかを初心者が体感するには、ネイティブのマネをするのが一番です。誰にも聞かれず一人でひたすら外国人になりきる場所を探し出し、ひたすらやり続けましょう。私は毎日朝に30分くらいやっています。口から英語を出す筋トレみたいな位置づけと、英語耳を退化させないたためです。

そしてオンライン英会話を組み合わせることによって、ライブで生身の相手の話を聞く訓練ができ、自然に集中して英語を聞く習慣ができます。実際の会話という緊張感のある中で英語を聞くということは、リスニングの力を大きく向上してくれます。

英語学習の基本はやはりコミュニケーションです。シャドウイングにオンライン英会話を組み合わせることは、リスニングスキルの向上においても非常に有効な手段となります。

シャドウイング+オンライン英会話。上達の伸びしろは個人差があると思いますが、特にリスニング力が弱いと感じる方は是非お試しを。子どもが大人の言葉をマネて覚えていくように、大人にも同じ効果が見込めるのです。

ほとんどお金もかかりませんし、日々の英語トレーニングに追加してみてくださいね。

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